水曜日, 10月 15, 2008

フラグメンツ シリーズについて

UO Mzhシャード内で私が作成しているfragments -断片-と言う本がある。
極々短い短編集であり、赤本1冊に3-4個の話を詰め込んでいる。この本はプレイヤーである私とソーサリアの位置関係を見る上でも、キャラ達の日常を垣間見る上でも、そしてUOの仕様変更を見る上でも面白い書籍であると私は自画自賛している。

そもそもの刊行理由は、第一巻の最後に解されている通り、赤本のリサイクル目的であった。
ソーサリアでは新しいキャラを作成すると、金やら装備やらを支給されるのだが、その支給品目の中に何故か赤本が含まれている。新キャラ作ったUOerは邪魔くさい赤本を生まれ落ちたその場所に捨てると言う大変罪深い事を平気でやってのけており、書写が面白くて面白くてたまらない状態だった私は、その「もったいない赤本」を拾い集めては、初心者向けに「私はUO内でこんな事をやってるが、どうか?」と問うつもりで極めて短い「自分がキャラ弄ってて面白い/なんか変だと思われるソーサリア内の風景」を物語形式にして語り始めたと言う訳。
例えば、確か第一巻にはGundaがアリ地獄ぶっ殺して骨コンテナ拾う話が出ている。
アリ地獄を倒したら戦利品の中に冒険者の骨が入っている。哀れな犠牲者の物であろう。では、骨コンテナの中に入っている遺留品は、哀れな犠牲者の餌食になった「犠牲者の犠牲者」の物なのか?
まぁ、Gundaは頭の良くない子なんで華麗にスルーするんだけど。
この物語を読んだ人は、いつの日にかアリ地獄倒して、その事を思い出すのではないか?
もしも思い出してくれたなら、そこから何か新しい「自分のキャラはそれ見てどう思うか」と言う部分を考えてくれるんじゃなかろーか?
実際にそういう「変な部分」を見に行って欲しいなと。そこでなんか考えてみて欲しいなと。
その様な視点を持って、ソーサリアを歩いて欲しいと、私は思っているのである。
また、これらの物語は基本的に脚色は多少あるものの全て私がソーサリア内で体験した事である。個人的な縛りではあるが、ファンタジーワールドでさらにファンタジックな事書いてもしゃーないと思うので、私はソーサリア内では現物主義的な「実際にあった事、起こりうる事」を主題に本を書いている。その縛りは個人的な制約なので別に他人が真似る必要も、私が押し付ける必要もないもんなんだが、一応そんな感じで記載している。ソーサリアが好きな私はソーサリアの世界観の中でできるだけ完結したいなと思うのである。
実際に発生した事であるが故に、仕様変更でもう見る事の出来ない風景もそこに含まれる可能性がある。たとえばエスコート求めてきたキャラが動かない(スタミナ0に設定されているエスコートクエキャラが昔居たんだよ・・・そいつらはエスコート求めるくせに、動けない。確か今は完全に修正された)なんて話は、今では再現不能だが、昔は結構よくある風景ではあった。これはこれで仕様変更前の状態に思いを馳せる事が出来て面白いかなと思う。

で、多くの場合自分の持ちキャラが生活している風景をこのシリーズでは描画している。
冒険者の日常が「良くある風景」と言うのも少々奇妙な話だが、世間様が熱狂するDoomでAF Getぜ! とかMLボス単騎撃破! とかは普通に物語にするとなんか変な感じでヒロイックであり、初心者にそんなもん教えるこたーねーと思うので、記載する事は無い。そんな事より、ソーサリアの中でどんな風にキャラを動かすか、どうやって暇つぶしするか・・・そういう部分を教育する上で、フラグメントシリーズは記載されていたりもするのである。ある意味では「プレイヤーたるVessel
見ている世界観を皆に強制する/植えつける?」事を目的の一つに据えている。
構成だの高効率スキル構成はなんだとかってーのはソーサリアの外で十分に語れば宜しい。そこでスキル構成だの装備がどーのなんて話はソーサリアの中でする必要は無いと思うので。

結果的になんか面白いシリーズになりつつあるのだが、この間Pireminじーちゃんを引退させたので、書き手がPireminからKeenに変わった。複数の書き手が存在する事を許容する形式になったと言い換えても良い。
もしもなんか面白いもん見つけたら・・・あなたもソーサリアに生きるあなたの分身の生活の断片を、ソーサリアの本として記載してみませんか?

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