妹萌えとか言うジャンルがある。
私はオタクはオタクでも…ちとベクトルの違うオタク(軍事とか中世史とかファンタジーとか)なので余り良く知らんのだが、なんぞ「血の繋がっていない妹」という物に萌えるジャンルがあるんだそうな。それって「みゆき」(By あだち充)ですか?
なんかこれがどういうものかを理解しかねていたと言うか…ぶっちゃけ「そう言う人も居るのだなぁ」と遠巻きに見て「敬して避ける」状況に甘んじていたのだが、第二次惑星開発委員会の機動戦士Zガンダム回顧録のここに鋭い指摘が掲載されていた。
「 このサイトの主要な読者である全国の女子中学生のみなさんにわかりやすく説明すると「妹萌え」というのは、まったくの他者である女の子にアプローチすることを極度に恐れるオタクのオトコノコたちが、安心してファンタジーに没入できるように、初期設定から「ある程度仲のいい状態」からヒロインとの人間関係をスタートさせる親切設計のことである。 」
…ソウダッタノカー!
て言うか、そう考えると「幼馴染萌え」とかそう言う系列は全て「親切設計」だったと合点が行った。
なるほど…最初期の一番「面倒な部分」をすっ飛ばす為の親切設計か。
「妹萌え」というのは「長年生活を共にしていれば俺の深い中身をわかってくれているはず」という非モテ男子の妄想の上に成立しているので(本田透『電波男』)(なんか孫引き)
うぬぅ。なんか深いぜ。
Zガンダム回顧録自体が、Zガンダムと言う物語を通じてその先見性の高さにひっくり返ると言う面白企画なので読んで見ると色々なものが浮かび上がってきて面白い。トミノ御大は巫女ですか?!(まぁ、後出しジャンケン要素もあるんだろうけど)
さて、アヴァンギャルドな現在のMMORPG界隈の話題を切り裂くこのBlog(嘲)が他Blog/サイトの話題ばかりを取り上げて称揚してても始まらない。なんでこんな話を持ち出しかと言うと、この視点があるものの姿を浮き彫りにする事に気が付いたからである。
ぶっちゃけ、MMORPGつーか…RPG全体に「親切設計」が見当たらないだろうか?
ある設定を持ち出しただけで多くの人々に何かの「前提」を受け入れてもらえ、色々楽になる物がありはしないだろうか?
それがエルフであり、騎士団RPとかであり、RPer=エンターテナー理論ではないかと思うのだ。
エルフと言うだけで日本のRPG…ファンタジースキーの脳内にはディー○リッ○のアニメ面(若しくはレゴラス)が目に浮かぶのではあるまいか? ぶっちゃけ別にエルフ=細もて優男や「たおやかなハイエルフ」ではない。そのファンタジー世界の前提をバールのような物でドッカンドッカン破壊して遊んでたのが「スレイヤーズすぺしゃる」方面である。
T-RPG等でも散見されたのだが、人はエルフですと言うだけで何かを他者に了承してもらえると甘えていなかったか? 私が遊んでるUOでエルフが追加されると聞き、その姿(肌はガミラス星人、髪型はパンクロッカー並のツンツンヘアー)を見た人々が激怒したのは記憶に新しい。エルフスキーにはエルフの「イデア」があり、それに反するイメージを拒絶しかしない。そしてそのイメージが万人に共通であると錯覚する。ファンタジースキーにメスエルフの絵を描かせてみよ…多分そいつの洋服はアニメ版ロードス島戦記のディー○リッ○色だと思うぞ。
騎士団RPとか王国RPにおいても同根の問題が潜在する。言えばある種のイメージを共に抱いてもらえる…宣言さえすれば「親切設計」によって自分のイメージが伝わりやすくなると勘違いしてやしないだろうか?
例えば…何かの存在を演じるとして、一番大変なのは「ファーストインプレッションで正しく自分の演技している物の本質を掴んでもらう事」であろう。言うは易し…で歴戦の剣士を演じたり、慧眼の魔導師を演じるのは大変難しい。その一番難しいところをすっ飛ばす為に「前設定」が用いられてはいないだろうか?
時には自分の持つイメージと「自分以外のプレイヤーが自分のキャラに対して抱くイメージ」が齟齬を起こすこともあるだろう。その辛い部分とか色々な「痛み」を回避する為に設定を起こし、その設定を人々に強要してはいまいか? 一番大変な部分を「親切設計」で回避しようとしてはいまいか?
実はこういう「一番面倒なところをすっ飛ばす」と言う部分において、脳内設定が広く受け入れられると思い込んでいる人々と「妹萌えシステム」を利用する人々の間に共通項が存在するのでは無いだろうか?
それは自己中心的な世界を求めるという心情であり、なんか居心地のいい場所を自動的に自分たちは手にし得るという「幻想」だ。
・・・・と、ここまで2005年に書き散らかしてなんかの理由で下書き処理されたまま残ってた文章である。
Twitterで公表した通り、UOではもー隠居プレイすんべと言う事で隠居Blogでも作ろうか(無論、ある意味では嫌がらせである)とか、某サイトのソース上でカウンターが非表示になっているのを見て(某氏が告知した時から怪しげなスクリプト走らせてねーだろなとか調べてて知ってた)、最初から数字盛って誤魔化すのではなく、こっそりカウントしているのは中々軽減であるなぁとか嫌味書こうかと思ったら、なんでか知らんがアメリカから妙に来訪者が居たので驚いたと。
何も書かずに一週間で100hitとはおいさんも大したもんである(笑)
なんも更新してないBlogになんで大挙して来てんだよ。ゴキゲンだなお前ら! みたいな。
ポジティブな意味でもネガティブな意味でもお客様に対するお・も・て・な・しを是とする私であるので、なんか新規エントリー上げようかと思ったがそもそもUOに割く時間が無い。
無いから仕方ねーので書きかけの文章(下書き状態のが何とびっくり30近くあった!)でも弄り回して乗せとこーかね、と。
まー駄文が多少増えてもこのBlogエントリー数だけは異常にあるので(これアップして投稿数277になる)、弄って遊ぶなりヲチスレで批評するなり好きにしたんさい。