日曜日, 12月 05, 2010

イベントって程じゃないけれど

MzhのRP酒場と呼ばれる場所で、ひとつ仕事を依頼してみた。

実際にはそこがRP酒場であろうが無かろうが「依頼そのもの」はできる様にしてある。もしかするとこれがある種の遊び方の基本フォーマットになるかもしれないので、少し内容を開陳してみよう。


まず、依頼者は釣り師である。釣り師というとインターネットの界隈では「作為的にミスリードを呼び起こし、人を誤導する人々」を意味してしまうのだが、元々このキャラは「忍術スキルを入れてないのに忍者に見える様動かす」事を目的としているので、これはこれでいいのだ。

で、この釣り師。
元々スリ師なのでステルスとハイドが入っている。更に武器スキルは素手(レスリング)。これは元々スリ師(スリは素手でなければできないのだ)であった時の名残である。
レスリングを捨ててSSでも入れておけば、ある意味では「単独でどのダンジョンにも潜り込める」キャラとなるのだが、ある目的の元にその辺を制限している。レスリング110パワスクがもったいないという経済上の理由もあるが、このキャラは当初から「ある部分では戦闘キャラに依存して生きていくよう」わざと戦闘能力を抑えた形で育成しているのだ。
今回、High Sea拡張で釣りAFが増加し、その前後の改変で釣り関係は結構な金稼ぎ手段として成立するようになった。しかし一部の釣り仕様を楽しむためにはやはり戦闘能力が必要である。
そこでキャラ構成の際に「戦闘能力」をわざと分離し、その部分を他人に依存する・・・この様な形にすれば他人へのネタふりもできるし、幸いにして釣りの副産物として銭金関係は結構潤沢に取得する事ができる。

経済(苦笑)を回すために、敢えて自己完結しない形にしているのだ。
(釣りを入れたぐらいで私がその辺のモンスター殺すのに苦労するわけ無いだろう?!)

現在UO関係では経済が回らないとか、他人との交流が図りにくいというクレームを付ける人がいる。で、実際にその人々のやり方を見ていると経済を自己完結する形で回していたり(ちゃんと練成素材や各種資材を他人から購入しているかい? 全部自分のキャラで稼いで、他人に売りつける部分だけ要求していないか?)、自分の持ちキャラで全て完結させて、他人との交流の必然性を失わせていたりする。

自分が売りつけ、自分が買い付けないと駄目なんだよ。

釣り師は釣りの技術を用いて魔法のパイの素材や各種のAFを取得する。そしてそれらは戦闘キャラに売り付けられ、戦闘キャラはそれを目的として釣り師の危険地帯での護衛をする・・・目指す形はここだ。凄く簡単な相互依存をとりあえず確立させようと。こう願っている。


で、昨日は手始めとして
「ダンジョン内の釣りができるエリア、できれば安全に釣りが可能で、他の釣りキャラが余り侵入してこない場所を教えて欲しい」
という依頼をかけてみた。依頼する際に報酬として持ち込んだのはマラスで釣り上げたギョギョのみ。
(ギョギョのパイはマナ回復を促進する効果を持つ・・・比較的戦闘キャラに向く効果だと思う)

で、実際に依頼をかけた感じだが・・・探しに行って戦闘キャラがモンスターに殺されるという椿事が起きた。事前に釣り師の戦闘能力/スペック開陳しているのに何故自分のキャラが死ぬような危険地帯向かうかな(苦笑)
また、普段リコで移動しているからだと思うが・・・ダンジョンの内部構造やどのダンジョンにどんな釣り場があるかをあまり把握していない風でもあった。個人的には一人ぐらいあり穴(ソレンの盟友にさえなってしまえば、あり穴は一番手軽にリコインできて釣りもできる穴場だと思うのだが・・・あり穴だけに!)を提案する人がいると思ったのだが、最近はあり穴なんて誰も行かないのであろう。
わざと誤導するようにダンジョン内で釣りができる場所としたら・・・と反徳ダンジョンの名前列記しすぎたか。

今後も色々と「変わった視点でソーサリア眺めてないとこなせない様な依頼」をかけつつ、そういう視点育成に努めてみたいと思う。



で、ここからはPCが起こすイベントに関する雑記。
RPイベントとか何かシナリオを起こす時に、多くの人は大きなストーリーの流れや起承転結、大仰なバックストーリーを考えたがるのだが、私はこれを余り良い方法だとは思っていない。
いや、EAのGM並みに各種のコントロールが利くのであればそれは一つの方法ではあると思うのだが、プレイヤー個人でそれを実行しようとすると恐ろしいほどの手間がかかる。その上既存の技術等でそれらを無理やり再現しようとすると、コントロールを外れた時(つまり、PC側の「こちらの想定していなかったリアクション」など)に再コントロールが異常に難しいのだ。一人でキャラをコントロールしているならまだ良いが、複数人数で手分けしてシナリオを進めている時にはバックヤードが大混乱に陥る事は間違いない。
なので、基本は「とりあえず相手にボールを投げて、投げ返してもらう」事に主眼を置く。今回の話のように「XXXしてくれ」とだけ依頼して、後の流れは全て相手側に任せる。リアクションコントロールは手軽だし、ストーリーを固定しないので「こちらの予想を超えた反応」に関しても破綻は発生しにくいだろう。
個人的にはこっちが用意したストーリーを話して聞かせて、ちょこっとインタラクティブ確保の為に「結果が分かりきった選択」させる程の根性は無い。商業的に成功するようなストーリーをバンバン作れるならそれも良いかも知れないが、普通に考えて素人が素人なりに頑張ったストーリーはそれなりの感動しか呼び起こさない。
であるなら、ストーリーはどっかに捨てて、インタラクティブ性のみを追求しちゃった方が潔いと思うんだよなぁ。

私が参加したプレイヤーイベントで非常に感心したのが、数年前に行われた「めだか組」のFブリからFトリまでただみんなで走っていくというイベント。至極単純でなんのひねりも無いんだが、人が集まり無為に何かをし、それに対して(もちろん、Fだから)PKなどがやって来る。そこで皆が色々策を巡らせて困難を乗り越えようとしたり、乗り越えられずに幽霊Runしたりするのが妙に面白かった。
単純であっても、大きな石を投げ込めば大きな波紋が発生し、そこで色々なやりとりが生まれる。
その大きなうねりの前には、小細工など不要になるのだ。