木曜日, 9月 08, 2005

誰でもない我々

例のAvexの「ノマネコ」騒ぎ。
どんどん騒ぎが拡大してきて一部臨界突破しそうな勢いである。
問題に関しては余りここでは触れないが、普通に考えてモナーとノマネコとやらは余りに類似し過ぎだろ。似てるけど別物なんて話は通らない次元だと思うのだが。

さて、現在の動向だが…2chフラッシュ板はなんか物凄い勢いで騒乱が巻き起こっているご様子。新規板だし固定住人も少ないし、更に今回の問題の渦中にある「わた」氏がフラ板のイベントに出るっつー話が出ておりまして…イベント主催側はまだ「呼ぶ」つもりらしいが、そろそろ本人の安全の為に出演依頼を取り消した方が良いのではないかと…(真面目な話、暴動になるのでは無いか? イベントでスポンサー募っている以上、暴動だけは避けた方が良いのではないか)
BlogやBBSは問題があっちこっちに飛び火して情報が錯綜している。(もう誰も全体像を把握できない状況に到達しているのでは無いか?)
東スポでも問題が取り上げられたようだし、探偵ファイルも記事掲載始めてる。
問題はまだまだ拡大するだろう。

Avexでは今回の「ノマネコ」とモナーは完全に別の創造物であり、ネットでは今まで通りモナーを使って構わないし、グッズが出ようと感知しない…と言う話をしているようだ。確かにそっち方面の権利保護が行われているのであれば「端から見れば」2ch等のネットの人々が嫌悪感を示す可能性は低く見えるだろう。
でもね、多分それ無理。
ノマネコの商標登録してその意匠を法的に「自分(Avex)の物」にした場合、後からなんぼでも裁判起こして強引に権利独占できるという見方が強いし、そもそも「彼らが何を嫌ったか」と言う部分の考察がヌルい。

皆が怒りを感じているのは…
「自分の創造物では無いものを自分の創造物であると語った部分」
「使用に際して相談があればまだ許せた物を、相談なしで話を進められた部分」
この2点だと思う。
いずれも今回の問題で声上げている人々は「実体は無いが、それは「我々」の物であり、「我々」に相談なく決定された事に対して怒っている」と私は推測する。(その「我々」がどういう存在かを明確に規定できないから相談したい方も途方に暮れるわけなんだけどね…)
ネット…特に「名無し」システムが浸透している「場所」では群体(個々の生物が一つの集団を形作り、それがまるで一つの生き物のように振舞う)こそがその権利保有者なのだ。そこでの成果は全て「群体」に帰属し、そこでの権利は「群体」を構成する全てのものに平等に分け与えられる。敢えて言うなら2chであればその「群体の代表」はひろゆき氏になるだろう。
この「誰でもない我々」と言う概念をきちんと既存の法体系に組み込めないと、似た問題山ほど出てくると思うんだよなぁ。

はてさて、どうなる事やら。

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