日曜日, 1月 07, 2007

やっても構わないと言う事

・・・んー。某所でコメント欄が大層盛り上がってゐる。敢えてLinkは張らないが、まぁ、なんと言うかそこ向けの文章だ(届くかどうか全然判らんけどもよ)

以前、「徳の総論」と言う文章群を記載したことがあった。そこで巻頭の方に書いた文章なんだが・・・


確かに、Ultima Online上では殺人や盗み、その他ネガティブプレイが制限されていない。ここで「制限されていないから、システムはそれを止めない」と言う事と、それが本来あるべき世界の姿であるという論は、実は全く関係は無い。
(自分の文章から引用)


UOでは困った事に、人から心底嫌われる自由すら内包しているのである。
システムは貴方が人から嫌われようが、壮絶なまでにDisられようが一切関知しない。システムが規約違反として取り締まるのは、各種の「プレイヤー本体に対する公序良俗に反する(或いは云われ無き*1)ハラスメント」だけである。
例えばシーフが何かを盗む。システムが許容しようが何しようが、人の世の中でかつて「窃盗」が良識とされた事はない。(つーかね、それが良俗扱いになると社会システムって成立しないでしょ。マジで。少しはそういうの考えようよ・・・)
普通に盗まれた相手は怒るだろう。そこで投げかけられる言葉は「行為に対する応報としての言葉」である。盗んだ方は正しくその「相手のイラつき」を受け止めねばならない。それで傷つくのなら、そんなことはしなければ良いだけの話。もしくはさっさとトンズラする事だ。なに暢気にそこに居座るかな(苦笑)
何度も繰り返すが、システムは貴方のガラスのように繊細な心を守る様な事は何一つしてくれない。悪事を働きたいのなら、図太くなければいけない。いや、別に図太くなくても構わないっちゃー構わないのだが、それは双方に不幸な結果をもたらすと思うのだ。

*1
性差とか人種とかは「好んでそうなった」訳ではなく、それを論拠にしてDisるのは普通にハラスメントだろう。これに対してネガティブプレイに対するDisは「応報」に過ぎない。自分の行為の結果もたらされた物を不当にキャンセルしようという試みはダメですな。


システムは何も守ってくれない。
例えば貴方がPKをしたとして、その仲間(もしかしたら、それは現実世界でも付き合いのある本当の?友人かもしれない)まで強烈にDisられる可能性もある。知り合いまで貶められる事が真に耐え切れないのであれば、そんな事はしなければ良いのだ。知り合いから生母 *2に至るまで・・・そこまでバカにされても、貶されても、平気な顔をして悪事を働く事ができるなら、悪事に手を染めれば良い。
システムが規定しない「悪事に対する罰則」は、この様な社会的な制裁(ある意味ではリンチであるが、システムはまたこの様な行為すら許容してしまう)までをも含む。

*2
もちろん、発言する当人がプレイヤーの両親を悪し様に言うのはダメだが、実際問題として「キャラクターの両親」に対する罵詈雑言もプレイヤーの両親に対する罵詈雑言も、ファンクション的には同じなんだよなぁ・・・極論すると批判者側はどっちを対象にして罵詈雑言を投げつけても相手のキャラ/プレイヤー双方に同等のイラつき与える事ができてしまう訳で。


某所(霊魂放逐)の方で、私の操るあるキャラがPS会場でものっそい寒いステハイ弓によるディスマウントを仕掛けた話をした。もしもPS乗っ取りPKズが寒いだの汚いだの言って来ても、私は物凄く涼しい顔をして受け流すだろう。PS途中乗っ取りの方が何倍も寒いわボケが! とか、たかがディスマウント食らった位でウダウダ抜かすなら馬置いて来い! とか、かなり憎まれ口を叩くだろう(しかも女性キャラなのでネカマ口調で) 襲撃仕掛けようとしている連中に逆襲撃しかけたぐらいでは私は全然「悪い事をした」とは思わないだろう。無論その結果寒いだの何だの言われても「因果応報」であるので受け止める。寒いの判ってやってるし。先方だってPS乗っ取りが寒いと判っているのだろうし、お互い様と言うもんだ。

先のシーフに論を戻そう。
かなり際どい部分もあるが、この様なDis関係は全く以って正当な批判である。
「シーフなんぞやってる連中にろくな奴はおらんな!」(シーフやってるのはキャラでもある訳で)
「全く以って心のねじけた奴だ。子供の頃に十分な愛情を受けていなかったんだな」(これもシーフをやってるキャラの境遇批判になる)
「人の嫌がることをしでかして喜ぶなんて、頭おかしいんじゃない?」(これもキャラ批判だろう)
「友達いねぇだろ? 盗人クン」(盗人と入れる事で「キャラ批判しているんだよ」臭を大幅強化)
悪党を演じるなら、この程度のDisに関しては春雨が顔を叩くが如く気にせず、精一杯悪事にいそしんで頂きたい。批判する側は是非ともフルメタルジャケットでも見てリー・アーメイ師の様な魅力溢れるDisを投げかける事ができるように訓練していただきたい。
こんなんで簡単に心が挫けちゃう人は、根本的に悪人向いていない。*3
貴方は本当は優しい子、花を手折る事すら躊躇してしまう感受性の高い子なのね・・・みたいな。
もしくはキャラとプレイヤーの同一視が進み過ぎている。これは明確になりきりプレイの弊害である。

なりきりプレイに対して私は随分と批判的な事を記載したことがあるが・・・なりきりプレイを推奨する人々はこの様な「ネガティブプレイにおけるDis問題」をどの様に受け止めるのだろうか? なりきりプレイの思考をそのまま拡大した場合、そりゃーもーMMORPGの世界が余にもおぞましいDisの嵐に巻き込まれるか、相互の監視体制が進んでディストピア物みたいな「強制的マッタリ世界」が生まれてしまうのではあるまいか。そういうのがお好みのなのだろうか。

私個人(プレイヤー)としては、悪事が行われようが何しようが別段「ムカつくムキー!」で終了である。悪事をするなとは言わない(言ったって聞かないだろうし)
フェルッカで私のキャラ相手に殺人仕掛けたり物盗んだりしても構わないっちゃ構わない。
その代わり、ありとあらゆる手法を用いて反撃される覚悟だけはしていて欲しい。
プレイ日記とも物語とも判断のつかない形で「彼のキャラが極悪非道の悪役」に据えられている物語を記載し、それをソーサリア中にばら撒くとか、そういう応報刑をこっちは考えてゐる(笑)
一番簡単(かつ、酷い)なのは「ソーサリアではよくある事」と、すっかり忘れてしまう事だと思うが。

*3
これはPKとかやってる側にも有利に働くところだけど・・・ゲームじゃ最終的にキャラを完全にパージする事は出来ないのだ。だから悪党は何度殺しても悪党で居続ける事ができるし、逆にそれに対する批判者を「殺して口封じ」する事も出来ない。現実世界の悪党以上に、ゲーム世界の悪党は心がタフじゃないとやっていけないと思う。

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