金曜日, 2月 17, 2006

Pub40論争…その2

さて、前回はPub40にまつわる話が何で加熱しすぎるかと言う部分について考えたんだが、今回はその原因である「ソーサリアらしさって何よ」って事を考えてみたい。

いきなり結論でまことに申し訳ないが、そのイデアは洞窟の中ではなくギャリ男の中にある。
その「真の姿」を見ることはギャリ男にしかできず、その姿を模する事はギャリ男にしかできない。ソーサリアらしさってのは究極のところ「ギャリ男らしさ」と同義であろう。そして彼の作るものがソーサリアの匂いを色濃く残すから…タビュラ・ラサみたいな「新しい世界」を構築するのに彼は手間取るし、タビュラ・ラサは強制的にUOとは似ても似つかないSF世界の話になったんじゃねーかと思う。

んで、各人「見たことも聞いたことも無い」真のソーサリアについて話を始める。

ある人は言う…俺はFのみ時代の真のソーサリアを知っている。だからあの頃がベストだと。
…んー。でもねー。全時代を通してソーサリアがソーサリアであった時期は無いんじゃね? もしもそれが真のソーサリアだって言うならその時点で開発止まってただろーねー。ほへーん。ふーん。
よくトラメルはフェルッカのコピーだとか言う話が出るけどもさ。
俺に言わせればフェルッカも、その分類が無かった時代のブリタニアも結局ギャリ男の頭の中にあった理想郷のデッドコピーでしかないと思うのね。だからその時代で踏みとどまるわけには行かないんじゃね?

ある人は言う…ソーサリアってのは渋い鎧とかHQ武器で戦う場所だったんだよと。
それも一理あるんだろうが、そもそも人間のアビリティーの最低値と最大値が10倍とかになるインフレゲームで何を言ってるのかと。そんなにリアル志向がいいならロールマスターMMORPGでも作ってもらったら? その目指す方向性はロールマスターMMORPGとかの方向性であってUOの方向性じゃないと思うのね。
# 一瞬RQでもと思ったが、クリムゾンバットの阿呆なデータ思い出してしまったのでやめとく。

まぁ、PvPだ盗みだなんだと言う人は多いと思うが似たような事の繰り返しになると思うのではしょる。

何がソーサリアなんじゃろ?
どういうのがソーサリアらしいと言うことなんだろう?

これは色々とゲームを見て回らないと把握できないと思う。色々見て、他のゲームに無いUO特有の何かがソーサリアの良さであり、ソーサリアらしさなんだと思う。
だから実際はUOばっかやってる人にはUOらしさって実際見えないのかもしれない。
幾つかのゲーム…特に韓国系やってた人には同意頂けると思うんだけど、UOって戦闘が基軸なのに何故かえれーのんびりしたスタイルが許容と言うか…大多数なシステムだと思う。もちろんLineageだってLineageIIだってのんびりやれるし観光とかもできる(LineIIの山登りは中々面白かった…あの形式で火山とか作ってくれるならマジで山登りだけしに行って見たい)
まぁ、大体はLvゲーなのであくせくレベル上げしなきゃいけないのだ。
それに比べるとUOは昔っからステータス/スキルの最上位に達するのが速い。パワスクとか入れるの考えてもLineageのLv45+でZel/Dai Full(これが城攻めキャラの基本と言えなくもない)より楽だと思う。デスナイト様まで視野に入れるならAF含めた装備揃えるよりも面倒だろう。
多くのUOerが思うより、他のゲームは忙しい。
Doomだなんだと言われ続けてるUOだけど、それでも尚のんびり気質はあると思うのね。PvMだけ見たらUOは恐ろしく「短期で作成完了」なゲームになっており、その為にプレイヤースキルとか余計な物(戦闘のバランスを重視するなら、正直プレイヤースキルなんてものはバランス調整の邪魔以外の何物でもない)まで出てくる始末。
狩りゲーと同じ様にUOを考えると、恐らくはUOってものごっつつまらないシステムであると思う。
しかし一度足を止めてゆっくり風景を見渡せば、これほどまでにのんびりできる世界はないと気が付くだろう。それが良いところなんじゃねーかな?

で、強制まったり空間を作成する為に、装備格差とかを弱めて極める道も残すけど余り効果が無いシステムをPub40は志向しているのだが…ここに問題がある。


タクやんは抵抗40前後で色々バランスさせるつもりなんだろうけど、日本のど根性PvPerや廃の方々は恐らくそれより上のレベルで色々な物をバランスさせると思う。
これはかなりマジで考えた所なんだが…最終的に50-55程度の装甲と火力特化したメイジのグループが斉射(SK)して逃げる形式のPvPが相変わらずメインになると思うのね。そしてこれはかなり確実な線だが…最終的にPvPerはクソタクとかサンソード以上のクソディレクターだとか好き勝手な事を抜かすだろう。いやマジでどんな改変だろうともそれが大きな改変であればあるほど連中はDamnと言うと思うのだ。正直Pub15とかのシャード作っても文句垂れると思うよ(苦笑)


さっきも挙げたけど、UOの面白さってそこに無いと思うんだ。個人的には全時代を通してPvPが遊びの(つまり楽しみの)メインであった時期は無いし、それが多数派を占めた時期は無いと信じる。だってそれがメインの楽しみだったなら、単純に多数決で「そういう世界に進化した」とだろう。
その少数派に楽しみを返してあげたい…それがMrTactプランの根源的な部分であり、副次的にインフレが加速するPvMを適正な値に戻す…これがPub40の狙いだと思うんだが、繰り返し述べるようにPvPerは実際の所何やっても文句垂れる。だから最初期の狙いは確実に達成されないと思う。
そもそも大枠でPvPerと囲ってるけど、その中には制限された装備で頑張るNQ Duelistも居ればHQでスキル制限とか何でもありとか鉱山PK専門とか色々あるわけよ。そのどこにフォーカスするかで実はゲームデザインそのものが変わってくる。全PvPerにウケるPvP改善策は無いと見た。

そういう「何やっても文句垂れる連中」を黙らせる事が出来るのは、強権発動できるギャリ男しかいない。何故なら多くの人が「ソーサリアはギャリ男の物である」と考えてるからだ。彼のデザインに対して真のソーサリアは…等と主張してもダメなのね。


これを回避するには…ギャリ男以外の人間が作った「ソーサリア並みかそれ以上の新しい世界」を作成し、UOの後継にするしかない。そして私が知る限りそんな大事業をやれるのはピーター・モリニューとかガイギャックスとか親愛なるグレッグ・スタフォード、或いはクリスタッてアレクラストで尚且つロードスな水野ぐらいしか居ない…つまりはソーサリアの放棄である。



さぁ、なんか雲行き怪しくなってきたが安心して欲しい。ソーサリアを放棄する必要はない。
次回はその「悲観しないで良い理由」を書いてみたい。

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