月曜日, 5月 08, 2006

生産職種の苦悩について

ここでも取り上げられてる生産関係の問題について。

スキルがあがらねーと言うのも問題点の一つではある。私が実際鍛冶屋とか料理人とか育ててて思うのは以下の点。
1.スキルが上がらない。上げ難い。
2.上げるのに最適な方法が「どこかに篭って誰が使うか判らない物を延々生産し続ける事」である点(人との接触機会がひじょーに少ない)
3.資金や資材がすぐ枯渇する。(銭がかかる)
4.結局最終形態は同じ「伝説鍛治屋」とか。

最初に取り上げたLink先の案と言うのは上記4つの問題点の1を解消する提案である。それはそれで良い。
しかしそれだけでは2-4の問題点を解決する物ではない。
特に私が問題視しているのは2で、生産の最適なスキル上げ方法が「どっかに篭ってリソース消費/リサイクル」である事が、マクロ上げなどを促進しているんじゃないかと思うわけだ。正直ただ単に生産ガンプ開いてボタンクリックしているだけであれば「何故こげな事を人間様がやらねば行かんのか、マクロで十分では無いか!」となるのは自然の摂理。
まず、この部分を是正しなければいけないと思うわけで。

その辺の問題に対するAoSなりの解答というのが「バルクオーダーシステム」であろう。架空の「需要」を喚起し、それをこなす事でスキルに合った難易度のアイテムを作成させ、(褒章の)金を与えつつ修行させると。
しかし現実問題としてバルク関係は「宝くじのようなクイックドロウ」に成り下がってしまった。正直バルクこなしてスキル上げしてる奴はどれほどいるのか? 居ない様な気がしなくも無い。

そこで以前、私は昔のUOシステムにあった「スキル感染システム」等を生産系に適用できないかと考えた訳だ。
新人の鍛治屋や裁縫師、パン焼き職人は「親方」の下について彼らの仕事から技術を学び、ある一定レベルからは同僚と共にBODこなすなりして相補的にスキルを上げると。(範囲内の人間のスキル上昇判定があると、その範囲内の人間全てのスキルが上がる可能性がある…としたら、10人集まって修行したら10倍速でスキルが上がる訳で。資材消費は1/10だぞ?)
これは正しく中世ヨーロッパの「ギルド」を模した物になるのではないか?
例えばだが、親方がBODを「ギルドで処理する」と宣言する。親方の持つ資材はこの時点でギルド内で共有化され、親方の指定したスキル範囲の(じゃーこの仕事はエキスパート以上の連中で処理しろよ! みたいな)ギルメンが親方の資材を用いてBODをこなす。
こなしてBODを親方が納品するとギルド内の全員の名声が上がり、褒章の金などは親方半分、残りはギルメンで均等割り。
こうする事で人との接触機会を増やすように促す事ができるし、それがシステム上有利に働くなら、マクロで生産者育ててる連中も嬉々として生産者ギルドに加入するだろう。(まぁ、そこでいけ好かないギルマスというか親方に出会う可能性もあるだろうが…大体親方と言うのは徒弟には厳しい物である)ギルマスの資材を使用可能ということで資材の浪費も防げるし。

で、あと「極めたら誰でも同じ伝説鍛治屋」問題だけれども…
問題点を判りやすく説明しよう。例えば戦士職であれば武器技術が伝説級になったとしても、その他の戦闘補助系スキルで己のスタイルを規定できる。騎士、武士、魔法戦士、純戦士、毒剣士などなど…
では何故、鍛治屋(や裁縫師)にサブスキルがあっても良いじゃないか!
私は以前、鍛治屋で「豪華な装飾施したりした鎧が欲しい」等の妄想を展開した事がある。
装飾と言う機能をUOの生産に導入してみる話
細工師には悪いが、この機能を「細工スキル所有者」に行わせてもいいだろう。
また、ある種のアビリティー…Pub4x構想内だと「習熟」に当たるだろうが…をそれぞれに持たせてもいいと思う。
生産職に絶対に全部極める事のできない「特技」を入れる話
こうする事で生産職種の特化を行い、差異を出せば「誰でも鍛治屋は同じ」と言う認識から離れる事が可能になるだろう。そういう部分にこそデザインチームに気を配って欲しいと切に願うものである。

1 件のコメント:

flamwolf さんのコメント...

まず問題の切り分けはOKですな。確かに私2?4まで考えていませんでした(汗)
あと生産全般で考えるよりも、まず鍛治スキル1つに絞って知恵を絞ったがほうがよさそうですね。

さて、2についてですが。
要は『明るく楽しいみんなの生産』が出来れば最高なわけですな・・ふむ。

鍛治屋という職業を考えたとき生産・修理の2つがありますが、その片方である修理が破綻しているのが現状です。
需要と供給だけで考えなければならないので、非常にシビアな問題だといえるでしょう。
思い返せば、BoDも修理DEEDもほぼ同時期に導入されていました。バルク取りに行くというのも、結局は街中へ出て鍛治屋に足を運ばせるための手段ですし、修理DEEDも始めは手渡しでしたから、鍛治屋コミュニティを破壊するものではないと考えられていました。
しかし、現状だれも町の鍛治屋に立たないのですから、もう一度そこに立つだけの動機を作ってやらないといけないと思うのです。

って、その先が思いつかない(爆
現実的なアイデアとしては、
1、修行用NPCを用意。
修行用である鉄武器バルク辞めてハートウッドのようなQuest giverに任せる。報酬は採掘などに即役立つアイテムで。
2、BoDの入手方法を2通りにする。
初級:従来どおり。
上級:HQ品生産クエストの報酬としてBoDを与える。色つきのみとか強度を強くしてやればやりがいも出てくるでしょう。
初級は全街に配置するとして、上級をミノックやブリなど4?5箇所に限定すれば、そこに滞在する時間も増えてくると思います。

こんなとこですかねー。