木曜日, 10月 13, 2005

コンパニオンシステム 雑感

昨日は勝手にコンパニオンっぽく振舞っている人々の問題点に言及したが、今回はコンパニオン制度そのものに対する自分の雑感を書いてみたいと思う。
もう随分昔になるが、私はヤング時代に一回だけコンパニオンに出合った事がある。他でも書いているので簡潔に書くが、大体そのファーストコンタクトはこんな感じだった。

1.いきなり登場(多分コンパニオンの特殊能力)
この機能は是非とも止めて頂きたい。ぶっちゃけ驚きこそすれ有難いとは思えん…
ヤングセンサーでも持たせてそこまで歩かせるとか、方法はあると思う訳で。(例えばヤングから2画面ぐらいずれた位置に登場し、そこから専用Sixtantで追跡できるとかさ…)
 
2.何か困った事や判らないことはありますか? と聞かれる。
これは初等教育でも良く言及される事だけど、良く判らない人は自分が良く判ってない点が判らないと言う。本当に素のヤングの場合、特にMMORPG初心者だと「全てがなんだか良く判らない」なんて事も有り得る。

3.とりあえず会話。
親切すぎて驚いたとか、なんかとりとめも無い話をして別れた気がする。その後評価Windowが出る訳だが…何も進展が無くとも恐らく普通の感覚の持ち主であれば時間を割いてくれた事に対して感謝して良い評価を付けると思う。私は正直「悪い」とされる以外にあの評価自体の意味合いは(少なくとも、日本マーケットでは)薄いんじゃないかと思う。


さて、ここで考えてみよう。
UOであるとかそういう事は抜きにして、もし貴方が新規のMMORPGやってて判らない事があったらどんな事をするだろうか?
私はとりあえずその辺のPCに聞く。まぁ、確実な答えが帰ってこない確率もあるので数人に問い合わせると思う。いつ来るか判らないコンパニオンの登場を待つよりは、その辺の人間とっ捕まえて聞いてしまった方が楽だ。無論気軽に声を掛けることが出来ない人々も居るだろう…だからこちらから話しかけるのだと言う主張もあるだろうが、それ言い出したら「本気で内気な人々」は話しかけた途端に逃げ出すぞ(実際最近ヘイブン行っててそう言う事例を数回経験した)
逆説的ではあるが、むしろコンパニオンホールに角笛でも用意して、ヤングキャラがその角笛吹いたらゲーム内での行動に対してEAj側から知識の確かさを保証されているコンパニオンを呼び出せる…こんな感じだったらどうか。であれば「困った時はコンパニオンホールで角笛を吹け」と言う形で告知しておけば有効に働くユーザーサポートが出来るのではあるまいか?
(呼び出したヤングの名前等をオンラインのコンパニオンに告知し、できる限り同じヤングには同じコンパニオンが付くという形式を選択すると、より親身なアドバイスが出来ると思うが。無論面白半分で呼び出す奴はコンパニオン側でマークし、度が過ぎるようであれば呼び出し権利剥奪方向で)
コンパニオンシステムで最大の問題点だと思われるのは、ヤングが困った時にその場で呼び出せないという「即時性の無さ」である。これを現在のシステムで改善する為には四六時中ヘイブンにコンパニオンが歩いていると言うなんかちょっとヤング視点で見ると気味の悪い状況を作らざるを得ない。(ヤングはコンパニオンタグを見る事ができる)
つーか困った時に呼び出すのであればGMシステムと基本的に同じだしなぁ。

私は最近色々なキャラでヘイブンを歩き回ってヤングやヤング卒業したてのキャラの動向を見ているんだけれども、ちょっと色々考えさせられる事は多い。
青の季節の方の記事毎のリファラやお隣さん日記で最近UOに復帰したプレイヤーの日記を発見したんだけど、彼は速攻Webで最近流行りはネクパラとか情報を仕入れ、初めて4-5日で安売りMAF買ってスキル上げしてた。色々な意味で「それってどうよ?」な気がせんでもない。
実際にヘイブンでMAF振り回しているヤング見る事もあるし、なんか妙に強力なアイテムが銀行前に転がっている時もある。前も書いたし実際前出の復帰プレイヤーも記載していたが、余り便利な道具を最初っから与えるとスキル上がらなくなるわけで。例えば初心者にソウルシーカー持たせたら包帯等のスキルは上がりにくくなるだろう(回復するより先にHP吸収能力で傷が癒えてしまう)同様にして硬すぎる鎧や特殊能力てんこ盛りの装備は彼らが「戦闘の勘を養うチャンス」を奪い取り、なんかグダグダの役立たずにしてしまう可能性がある。
単純に根性論の問題ではなく、スキルを平均的に「実力に見合った形で」育成するにはNQ革鎧からリングメイル、チェインメイルと段階的に装備を整え、その上で戦闘修行等を行う必要性があるのだ。
実際に私がVessel@Askを育成してた頃、Askのバカギル堂がマジックのカタナ恵んでくれたんだけど、敢えて良いもの(プロパ付き)は遠慮してNQのカタナをダルカッパー強化してもらった事がある。
単純に耐久度だけ上がってりゃいいのだ。HQカタナとNQカタナ。キャラ育成に向くのは実際の所NQカタナだったりするのである。殴る回数増やさにゃスキル上がらないという単純な問題をかくも見事に忘れ去り、ヤングに強力な武装与える阿呆はUOのシステムをもう一度学び直せと言いたい。
(逆に言うとダメージが少なく速度だけてんこ盛りになっている刀やソード系武器はヤングキャラ向けではある。…あるがその武器に馴れるとやはり「勘」が狂うのでお勧めできない)
参考:
メガストアで軽く計算すると判るが、タクアナ40程度、Str.40ぐらいのキャラがNQカタナ持つとダメージレンジは17-20  HQカタナだと21-24
アベレージダメージはそれぞれNQ18.5 / HQ22.5
リザードマン辺りだとHPはアベレージで65前後
AR28なので…NQなら5発 HQならほぼ4発で死ぬ。
仮にリザードマンを30体倒すとしてNQなら有効打150発
HQなら有効打120発。この30回の試行の差がヤングにどれだけのスキル格差を生み出すか考えてみるのも面白い。恐らく両者を同条件で修行させたらスキル値は10時間以内に相当の格差となるのではなかろうか? (なお、自然回復があるからそれぞれ2-3発余計にダメージくれてやらねば倒せない可能性があるのを忘れてた)

また、単純に「良かれ」と思ってヤングにAR70装備を与えると…ダメージが極端に小さくなるので彼らは張り付き戦闘を常時行うようになるだろう。食らうダメージを減らさないと生き残れないという部分での工夫を阻害する要因となる。当然包帯回復に習熟する機会も減って攻撃ばかり得意になってしまうだろう(実は育成途中で初代のお古の鎧を使い始めたVessel@Askが正にこれだったりするのだ)

本来はこういう誤謬を訂正する為にコンパニオンシステムが有効に働くと良いんだが、現状余りにも「お手軽に問い合わせる事のできる連中」(つまり、非コンパニオンでヘイブン常駐している連中)が多く、多くのヤングも手っ取り早い育成に流されがちで正しい知識が伝達できていない。
また、大変失礼だが恐らくコンパニオンの中でもこういう部分までシステマチックに考えている人は余り居ないだろう。何しろ私が前出のコンパニオンに出会った直後、別のキャラクターがHQ革鎧こさえて私にデリバリーしてくれた…なんて事もあった訳で。
私は戦士の戦術部分に特化した人間なのでこういう部分が気になって仕方が無いのだけれど、恐らく魔法使いやその他職業の訓練課程にも似たような「穴」があると思う。
これを是正する為に是非とも「講習会」の様な場を多数設けたら良いと思うのだが。
ヤングだけではなく、ヘイブン常駐組のエセコンパニオンを啓蒙する意味で。

本当はこういう「講習テキスト」こそEAjが準備してコンパニオンに授業やらせた方が良いと思うんだけれども。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

すいません。
<勝手にコンパニオンっぽく振舞っている人々
はかなり誤解を招きやすい書き方では無いでしょうか?
意地悪い見方をすれば、ヴェッセルさんご自身も含まれてしまいますし。
(自戒も込めてそう書かれていたのなら、申し訳ありません。)