火曜日, 10月 18, 2005

例えば熊頭/鹿頭

過日に服飾の話をしたら裁縫師の方から「裁縫師の視点」について色々抗議があった。
まぁ、天邪鬼な私の視点が記事の中心になっているので、既存の裁縫師からは看過できない側面もあっただろう…全体的に色キチ擁護陣張った話は無かったんであんな感じになっちまったんだけど、所詮色々理屈くっつけたって「やる奴はやるし、やらない奴はやらない」状況に変わりは無い。
ただ、論拠薄弱な話でなんぞ有耶無耶になるのはおかしいと思うのであんな話を書かせてもらった。
個人的な「趣味趣向の範囲として」派手が嫌とか地味すぎるとかの話題はあっていいし、その論争がいい意味で互いに服飾部分での切磋琢磨に繋がればいいかなとも思っている。

さて、このブログには珍しい否定的コメントが付いた後だというのに似たような話題を振ってみる。
いい加減私も懲りない男だ(苦笑)

今度は熊頭/鹿頭の話である。
私が最初にこの熊頭を見た時に思ったのが「バーサーカー」である。
世界各地に残る伝承なんですが、世の中には自分らの氏族が何か野のケモノを祖に持つ特殊な存在であると語り伝えている人々が居る。我々のご近所ではモンゴルの氏族(青き狼と白い雌鹿の血を受けた一族)とか、ネイティブアメリカンの一族の中にも特定の獣を守護神として崇める(これがトーテムである)人々が居る。
この神話伝承の類が感染呪術の概念とも相まって…中には特殊な儀式を行って「そういう特別な存在の力を借りる」技が開発された。狼の速力を得るために狼の毛皮をまとい、熊の力を得るために熊の毛皮を被る。(勿論実際にはプラシーボ効果程度の物しか無い訳だが)
んで、このけもの被ったりしてる連中ってのは結構テンパってる事が多く、呪術的なトランス状態にあってなんか見境無しにその辺の連中襲ったりなんて事に繋がる。こーゆーのがバーサーカー(狂戦士)である。
バーサーカーって言うと最近はベルセルクな訳だけれども、最近出てきたドワーフの作成した魔法の鎧はガッツの心の奥底に眠る犬だか狼だかの「裏の心」を読み取って狼さん鎧に変形しちゃいましたな(苦笑) おお、ここにきてバーサーカーらしくなったぜと驚いた物である。

…とまぁ、こんな前知識があったもんだからブリタニア1銀前で女子(おなご)が熊頭被ってるのを見た時、「こりゃまたソーサリアにも前時代的と言うか…蛮人多いんだなぁ」と妙な感慨に耽った事を今でも覚えている。それがロングヘヤーの代替品であったり、熊のぬいぐるみ被ってるイメージであると知ったのは随分後になってからの事だ。
昨年辺りからはMAFの純白白熊が女性キャラに大人気と言う話を受けて、半ばイヤガラセで
「ゴツイ色の浅黒い、髭面の斧持ち戦士」
と言う極めて私の初期イメージに近い白熊被った男キャラを作った。名前はHarrek。て言うか基礎部分はまんま「Rune Quest」に出てくるバカ男Harrekである。(つづりが異なるが、海外のサイトなどで検索するとHarrekの方が正しいっぽかった)
なんつーか自分の知ってる通りの「熊いヤツ」をやってみたいなと。
普段はなんかキコリやってるんだけど、昨日は熊酒場での依頼を受けてサベージ村襲って思う存分略奪してきた。クラッシングブロウ一発で沈むサベージさん相手にするの楽しかったス(苦笑)

もしも私がヒストリカル部分にだけ注目して、その他の「軟弱な」連中を否定するだけの人間であったら「お前ら熊とか鹿とかでキャピキャピ騒がんと、もう少しバーサーカーっぽくだな…」と苦言を呈するのだろうが、実際の所かわいいと思ってかわいい感じで熊頭被るのだって否定しないし、それを基軸に置いたクマーなロールプレイしてても私のキャラは私のキャラなりに見て、話して、対応するだけだ。
自分のスタイルはきちんと維持して、その上で相手のキャラ立てて遊ぶと。
一方的な見方だけでは面白くないしね。

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