月曜日, 10月 17, 2005

民兵/傭兵/正規兵(騎士団)

戦技研で育ったというとあるトリンシック在住の斧戦士が、この度騎士団を設立するらしい。
騎士として誉れ高く、勇気と節度を併せ持った素晴らしき騎士団になってもらいたいという思いを込めてこんな文章を記載してみたいと思う。

RP組織としてひじょーーーーーにメジャーな物に騎士団と言うものがある。
シャードによっては騎士ばかりで一般市民がいないとか、なんか国の体裁を保ってない騎士団だけの騎士団による騎士団のための国なんかもあるみたいだ。
常々思うのだけれども…前のブログにも書いたが何故プレイヤーは「村」等を作って村長になるより国ぶっ建てて国王になりたがるのだろう? 公国とかじゃ不味いんだろうか? なんかそもそもの問題として国以外の政治単位を知らんのでは無いかとさえ思い込みたくなる。


中世ヨーロッパでは武装集団として幾つかの組織形態が存在した。
一つは民兵。これは武装した市民であってレジスタンスとかゲリラに近いかもしれない。主に自分の町とかが他の武力集団に蹂躙されそうな時に組織されたり、或いはただの商人とかがボディーガード的に組織する存在である。

次に傭兵団。
私兵が集まって専門の戦争屋になった形態。ドイツの傭兵団とかスイスの傭兵が有名。基本的には私兵なんだけど、部隊単位で戦争当事国家(軍団)と契約して対価を得て(用も無いのに!)戦いに行く連中である。なお、ボーナスは攻撃した都市の蹂躙の際に色々とGetする方向であったらしい。

んで、騎士団。
基本的には国家などの「単独で採算性のある」組織に属する軍隊で、騎士団には国から「禄/封土」が与えられる代わりに国等からの要請があった場合に一定の基準で軍隊を差し出さねばならない。
何と言うかひも付きなので、パトロンには逆らえないのである。
どうも騎士団と言うと国所属のイメージが強いらしいが、教会所属の騎士団等もあった(実はこれが結構多い…)。これは彼らが騎士団を維持できるだけの財力や荘園を持っていた為である。
中には騎士団維持の為に財テク始めて、後にそれが儲かりすぎて破門食らったりする組織もあった様子。

騎士団と言うのは実際の所維持にものっそい金が掛かる。UO世界に勘案して考えると、常に沼ドラの装甲を用意し、装備はAF若しくはMAFクラスでしかも保険無しだもんだから奪われると大変な事になり、まかり間違って敵の手に落ちれば莫大なる身代金を要求されてしまう(保険代で100k単位とか?)…そんな世界なのである。逆に言うとそれぐらいの費用が掛かっても維持したほうがマシな超武装集団なのだ。
特に騎士の象徴とも言える馬の維持が大変なんである。
馬の維持はそれだけでも費用がかさむというのに、元々臆病な草食動物である馬を戦場と言うキンカンドドンの世界に馴れさせて、更に槍衾等に突っ込ませる調教なんて施すもんだからこれはもう洒落にならないぐらいの手間隙が掛かる。(UOで言うなら、その辺の野生馬を3GMにしてから使用するようなもんだ)
その代わり巨大な肉の塊であり、のしかかれば人一人ぐらい楽勝で押しつぶせ、人間に比べて破格の機動力を有した「騎馬部隊」は、今で言えば航空戦力並みの超重要組織足りえた。
また、騎士団の別の側面として「弱者救済に力を注いだ(事もある)」と言うのを忘れてはならない。そもそも騎士言うたら「キリスト教」と縁深いわけだ。彼らは精力的に弱者救済を行わねばならず、そもそも病院経営してたとか、そう言う連中が意外と多い。

こんな騎士団と自力で戦わねばならなかった傭兵連中がスズメの涙程度の賃金で働く訳は無く…そもそも貧乏してたら勝てない訳で…彼らは平時は山賊と変わらなかったり、戦時は正に山賊となって経済力を高めざるを得ない。そりゃ身代金もふんだくるさ。騎士様の武器鎧拾ったら売り飛ばしますわ(苦笑)


実際のUO内の例で言うと…
前にあったブリタニアにデスパイスの連中が観光に来た事件では、多くの私兵が町の防衛に当った。Vessel(初代)なんかも私兵扱いだろう。んで敵倒してその財物掻っ攫ったりしてたと(苦笑)
実際の所システム上から正式に「封土」を認められてる連中と言うのは派閥の奴らしかおらず、残りは基本的に「私兵」扱いか、良くて傭兵団になりそうな気がする。一般生活において騎士団っぽく動くのは結構難しい。

唯一の「騎士団形成」への道は宗教団体的に行動することか。無論ブリタニアンらしく奉ずる思想は「徳」の方向で。
基礎財力に関しては地域紛争(て言うか、ダンジョン?)に介入して戦利品を売りさばく事を基軸とし、教義(つーか軸となる信念?)に関する事に対しては騎士団的に動く…なんか半分騎士で半分傭兵的な動きをせざるを得ないのかねぇ。意外と騎士団を騎士団らしく維持するのは大変そうだ。

まぁ、史実とかそう言うのばかりに囚われて、参加する「プレイヤー」に喜びを与えられないと賛同者が少なくなる側面もある。
システムとの整合性と「騎士団プレイ」(つまり、遊び)としての整合性を保つ為には…
名誉を維持する為にBloodに定期的に皆でお参りして、サキュバスや黒閣下を名誉の戦闘(つーかタイマン)で倒す等のツアーを実施し、金閣下とか金サキュ出たら総力を挙げて叩くとか…そんな感じかなぁ? 是非とも参入者全員で名誉の騎士の称号を獲得して頂きたい。(一応黒閣下名誉戦闘でタイマンやって殺してれば名誉の騎士にはなれるはず…実はVesselでもチャレンジしてるが、第二段階に到達すると黒閣下10匹で星一つなのでBloodだと金閣下に邪魔されてそうそう稼げないのが玉に瑕)

その他、武勇を奉じるならPSやったりイルでのボスチャレンジを騎士団の定例行事にするとか、慈悲を基軸にするなら毎週毎週皆でどこかのダンジョンに潜って「宗教儀式っぽく」購いまくって敵を消しまくるとか(なーんかやり方によってはウザ行為のような気も…:汗)
正義の騎士団が一番辛いかな。PKKしなきゃならんし。

日常のプレイでは「沈黙の行」なんかが毛色が変わってて面白いかも。
毎月何日とか毎週何曜日とか決めて、所属キャラに一切発言を許さないという「縛り」プレイ。何でと言われたら「声なき声に耳を澄ませるのじゃ」とか適当に理由こさえる。(実際に沈黙の行はどこぞの騎士がやってたような、やってなかったような?)
その日に限り、何かの呪文で集合/撤退とかの合図を出すようにしてみたら、結構面白いかもしれない。ローカルルールをこさえて皆でそれを墨守すると、結構連帯感強まるし組織の独自性も出るかも。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

何か、急にアクセス増えたと思ったら(つっても16とかですけど)…リンク有り難うございます。

騎士団の考察、まさに私が目指している物と近い物があります。名誉の徳をknightまで上げるのは大変ですけどね(遠い目

ま、設定やバックグラウンドはやたら凝ってますけど(つーか、徳の解釈云々は若い人のは意味不明だと思い、少し後悔中…)肩肘張らずに、RPする時はRP、しない時はそれなりに、振舞っていけたらなと思ってます。
私自身、常にRPしているワケではないんで…。

Wildcat さんのコメント...

どーもー
戦技研のリファラでBlog発見したんでここからLink張って見た。

んで、徳なんですけど…「良く判らないけど、そう言うものが存在する事は知っているらしい」と言う人は割りと多いみたい。
結構RPerのページでも徳とはなんぞやの話している人もいるし、それはそれでUOの独自性に注目するネタだから基軸に持ってくるのはいいことだと思うよ。

それはともかく
ネクロスペル使う修正入る前にカルダンで古代リッチぶちのめして名誉の徳ナイトにしとくんだったなぁ(遠い眼
LLで稼げなくなって以降、名誉の徳を迂闊に使えなくなってしまった…南無。

匿名 さんのコメント...

そうですねぇ…。Konevを復活させたのは結構最近のことでして、名誉は少し光ってますけど、他の徳は光ってすらいません。

実際、ネクパラ(厳密に言うと少し違うんですけど)使ってみると、あの戦闘の楽さの虜になってしまいまして…。カース張ってエネワン、コンセクかけてボーっと張り付いてりゃいいだけですからね。ヴァンプ化すりゃたいていの毒は無効ですし。ソウルシーカーの登場でますます強さ増しましたし。

まぁ、まずはH&Aの勘を取り戻すことから始めないといかんです…。昔はガシガシドラゴン狩れてたんですけどねぇ…。