月曜日, 11月 14, 2005

Pub.38だかの修正案

なんてーか、イグノア関係部分だけが無茶苦茶なような気が…

パラリとかではモンバットにイグノアくれるとダメージ下がるなんて話が出てたが、モンバットにイグノア入れるバカはそもそも戦士に向いていない訳で。(現在でもモンバットのARは5-10 大体においてイグノア入れたらダメージ下がるんだが…)
問題は武器種類に拠らず、上限ダメージが固定と言うところだ。
例えば一般的なタクアナGM Str.100の戦士がHQロンソを持つとダメージレートは44-47。イグノアで40-43ダメージを与える。しかしここで武器がHQクリスだとダメージレートは29-35で、イグノア入れてもダメージレンジは27-32。制限引っかからないんだよ…
今回の修正は低速武器の最大の売りである「一撃の重さ」に制限入れるだけで、高速イグノア武器に対する有効な修正になってないんだな…(まぁ、特効の倍率等も無効化されるのならイグノア武器全般が無駄なものになってしまうが…)
そもそも35ダメ以上の打撃がインチキ臭いと言うならば、コンカッションでも何でも「一回の攻撃で35ダメ以上与える攻撃は全てダメージ制限」と言う形にしないとおかしいと思うのだが。クラッシングブロウで35ダメ以上叩き出すのはOKでイグノアだけ制限する意図が良く判らん。

んでだ。
私は今回の修正案そのものよりも、その修正案がどの様な社内検討を経てテストされるに至ったか…この部分に興味がある。システムと言うのはその背後に「どの様な状況がゲームデザインとして正しいか」と言う思想を反映するものである。その「開発側が望むゲームのバランス」が判らない限りあれがダメだのこれが良いだの言っても始まらない訳で。修正案出すならその「開発側の思惑」が判らないと話にならない。また、何かの仕様に対する反論を行おうにも相手が望む状況が判らないと有効な反論にならない。
例えばイグノアの制限で更にイグノア時の特効倍率等が効かないとすると…ヤマンドン辺りは純戦士で喧嘩売った時に壊滅的に「倒しにくい」敵になる。
ヤマンドンの最強個体はAR85のHP1800なんだが、仮にロンソのダメージレンジが55ぐらい行ってたとしても通常打撃では8ダメしか入らない。特効+タリスマンで三倍ダメになっても24。1800ダメ削り取るには75発攻撃叩き込まないといけないんだが…(実際には自然回復入るので80発ぐらいの攻撃を叩き込む事になるだろう) 特効+タリスマン+今の仕様のイグノアでようやく150ダメとかになる。それでもイグノアだけで12発ぶち込まないとあいつは死なない。レスリングスキル最高で135まで達するモンスターの攻撃をかいくぐって12発のイグノア叩きこむ苦労を知れと言いたい。(ちなみにコンセク使ってもダメージ倍にしかならんから(最低抵抗70)騎士でも40発殴らんとあいつは死なん)
これをもって「ヤマンドンすらまともに相手に出来ない状況が望ましいのか?!」と凄んでみても、開発陣が「そもそもヤマンドンクラスをタイマンで純戦士が殺す事の方がおかしい」と言い出したらそこで話は終わる。
こちら(私)はヤマンドン含めどんな通常モンスターも純戦士クラス(特殊技能抜き戦士)で30分以内に倒せるのが適切なゲームデザインであると思っているのだが、相手側が純戦士を基準にせず武士パラとか極端な構成を基準に話を進める場合、私の話は全く彼らに届かないだろう。両者の話の基準点が違うとそもそもお話にならないのだ。話をする為には彼らの望むデザインの本来の姿を知らねばならない。

どうも最近の言動に注意してみると、開発側はモンスターを強化して「皆でモンスター討伐を行う」と言う事を願っているらしいが…確かに最近では単騎でクリスタルダンジョンのボスを倒しちゃう武士とか居るようだし、金閣下を安定してタイマンで倒す連中も居るらしい。その意味では開発側の「思惑」とかけ離れたところに現在の仕様があるのは間違いない。そこで彼らにそういう事が出来ないような「枷」をはめる事を考えているようだが…ぶっちゃけて言うと、何をどうしても仕様の組み合わせを考えて「他人には出来そうにも無い事をやってのけよう」とする連中は出てくるし、稀にそれは成功する。意固地になって「何が何でも自分の想定内に収めよう」としても、頭の数が違うんだからそりゃ無理だ。開発している人間がどれだけ賢くても、数十万いるプレイヤーの思考の総量には勝てない。これは最近流行のグリッドコンピューティング等にも通じる考えだと思う。そもそも「倒せるキャラ」なら何がしかの方法で倒せてしまうのは仕方が無いのだ。本当に特定条件でしか倒せないようにしたいのなら、特殊な付帯条件を付けるしかあるまい。(6人でそれぞれダンジョンの入り口に立ち、各人が個別の部屋で特殊モンスターをタイマンで倒したら最終ボス部屋にテレポするとか。或いはD&Dで言う所の「プリズマティックウォール」みたいに「特定の攻撃方法でしか破れない魔法障壁」を多重に重ねると言う手段もある)

まぁ、それやっても結局Ever QuestもしくはFF化が進むだけでUOらしさが演出されるかどうかは疑問な訳だが。前にも書いたがMMORPGの良い所は「一人で遊んでも楽しく、皆で遊ぶともっと楽しい」部分だと思うので、個人で遊ぶ部分を「楽しくない」方向性に持っていくのはどうかと思う。
そもそも多人数で遊ぶ事にフォーカスするなら、個人で超絶つまらないスキル上げと称する不要物の大量作成をシコシコやらなきゃいけない生産職の方を何とかせぇと。
あのスキル上げこそ「一人でやってるとマクロで回したくなり、皆でやっても余り楽しくない」行為の最右翼だと思うのだが。(それでも意地でマクロとかUOA使ってません…外部ツール用いるのが基本的なゲームデザインでは無いと思っているからね…)
家の改装を請け負って皆でトンテンカンやるとスキル上がりやすいとか、徒弟制度を設けて師匠から技を盗めるようにするとか、あっちを何とかして欲しいと切に思う。昨日死ぬほどライティングデスク作ってひじょーーに自然環境に優しくないなぁ…と思った私の望みはそれぐらいだ。

あ、グリッド上げ廃止とか?
そんなの当然といえば当然。あれは明らかにシステムの間隙を突いたインチキ技だと思う。
但しスキル上げを楽しく皆で行える仕様の導入が先だと思うが。

P.S.
まぁ、それはそれとして…私は私で今回の仕様入ってもVesselを純戦士のままにしてあいも変わらず色々な敵とタイマンしに行くと思う。まぁ、いつか潮の流れも変わるだろう。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

様々なところで妄想(?)吹き荒れてますね。対人しない、イグノア使わない、ステ150とか無理な私にとって影響は少ないと思うのですが(人ごと

まぁ、Pubの内容がアレだけなハズは無いでしょうから、後から追加される(であろう)事項の方が気がかりです。導入は12月中旬予定でしたか?約1ヶ月もありますからね?。
モーションの追加やら、2Dグラフィックの刷新やら、「そっち方面」の変更があれば嬉しいのですが。

Wildcat さんのコメント...

モーションその他は恐らく大規模パブリッシュ(と言うか、パッケージ?)じゃないと無理じゃなかろうか? 3Dクライアントならモーションの定義入れるだけだけれども、2Dだと絵を書き起こさないといけないし、大量に絵を追加してパッチが500MBとかになったら流石に暴動が起きる。

匿名 さんのコメント...

侍やってる身としては、Lightning Strikeにも上限が付く方、気になりますが、対モンスでは純粋なLSのみなら上限は付かないなど、妙に不思議な対策ではあります。なんにしても、仕様にあわせてキャラ変える余裕も無いので、このままでしょうけど・・。
グリッドマップ上げとかは、実はよく分からないし、必要も感じた事は無かったから良いのですが、乱数の偏りが改善されるのは嬉しいかもです。
ステータス上限のおかげで一部AFの投売りが既に始まってるらしいですが・・。

Wildcat さんのコメント...

ジャッカルがあればなぁ…そんな事を考えた時期が私にもありました(苦笑)

実際昨日「通常殴り縛り」でヤマンドン倒して、その後SpM解禁して倒してみたんです。
前者4-5分未満(凄い適当) 後者3-4分未満(かなり適当)
多少火力は落ちるけど、基本的にブレス吐くor回復力が物凄い連中以外は「ただ単にかったるくなるだけ」になる修正だと思いました。
こんな修正入れても相手は強くならない。ただ単に「うざい敵」に落ちるだけかと。それは敬遠される敵ではあるけど敬意を抱かれる敵では無いなぁと。少しヤマンドンさんが不憫に見えました。F-Rich落とすのにね…