水曜日, 6月 21, 2006

騎士道物語を知っていますか?

阿刀田チックな題名であるな(笑)

どうも最近、騎士団とかのプレイをしている層を見ていると…果たして彼らは彼ら自身の求める「騎士の世界」をどの程度知っているか不安になってくる。
騎士団を名乗り、騎士団を組織する者は多いが、彼らが騎士団のプレイとして企画するのは大規模な戦闘や護衛業務や、食堂で飲んだくれて、たまにジョストを行う事である。

何故か、クエストを実施する者が少ない。

騎士プレイを目指していると言うぐらいだから、アーサー王の物語ぐらいは知っていると思う。その中の最大エピソードである「聖杯探索」は騎士団に与えられたクエストである。円卓の騎士は王の命に従い、聖なる杯を探す旅に出て、幾人かは探索に失敗し、幾人かはその顕現に触れるも逃し、それを得たギャラハッド湖の騎士ラーンスロットの息子、危険な13番目の席について何事も不幸を犯さなかった「選ばれたる騎士」である)は天に昇る(アセンション?)
実在の騎士だとそういうクエスト受ける例は少ないのだが、ブルトン・レイに分類される騎士道物語では結構「何かを求めて諸国を遊歴する騎士」の物語が多い。前出のランスロットも別伝では「朽ちぬ物、なんとかかんとか…」とややこしい非常に価値あるものを探して遊歴に出ていたりする(ところがこれがアーサー王物語に吸収された結果、その気高き彼の冒険譚はどっかに消え去り、不倫大魔王で発狂指数ではロラン(フランスの有名聖騎士)と並ぶ傑物になってしまった…南無…)
ちょっと今触れたが…アーサー王物語は幾つかの騎士物語の集大成…悪く言えばパッチワークの様にして生まれたと言う経緯がある。原典に近い古い物語では、それぞれの騎士がそれぞれ自分の冒険をこなし、巨人をたおしーの、お姫様を救いーのの大活躍をしているわけだ。(実際、アーサー王の騎士の中でもトリスタン(トリストラム)は「トリスタンとイゾルテ」として単独の物語が残ってますわな)

どーも世間では余り騎士道物語の原典を読むと言う事が無い様ではある。
騎士というとアーサーとかランスロット辺りが有名であるが、それと負けず劣らず西洋では有名な「ロラン」の話はまず出てこない。彼こそパラディンの語源となったシャルルマーニュの12騎士筆頭であり、元祖「発狂しちゃう男」であり、UOのパラディンがディバイン・フューリーを用いる原因となった男である。
何しろこの人の物語…代表作が「狂えるオルランド」とか言う名前で泣ける。先に出たランスロットも発狂して出奔する事が多いのだが、オルランド(ロラン)も良く発狂する。まぁ、彼らは発狂すると「出奔」しちゃうんだけれど。
しかも大体女絡みだ。
しかし彼の剣であるデュランダン(デュランダーナ)は有名なんだよなぁ。某FFとかの影響で。
なお、対空ミサイル車両「ローランド」は彼の名前から名付けられている(確か)。

んで、騎士プレイをする人は何故にそういう「遊歴」をせんかなと。
大体において無茶な物「気高く、美しく、不滅のもの」とか、トンチ利かせたもの「変わらぬ物、生まれる物、分かれぬ物」とかテキトーに「我が求めるは云々…」とやっとけばそれなりに格好が付くと思うのだが。
或いは別キャラで特定の銘の入った武器をばら撒き、仲間の騎士集めて「呪われしXXXの作品である剣を10本、探し出して破棄せねばならない!」とかやれば、行く先々で勝手なクエストを求められ、それなりに騎士団っぽく活躍できると思うのだが。(例えば私がその剣を所持していたら…ドレッドホーンの首と角を持ってきたら交換してやろうとか提案し、連中をドレッドホーン討伐に向かわせるね!)
クエストで与えてそれなりに格好の付きそうなネタとしては…
「バルロンの秘蔵の宝箱をもってこい」(金閣下討伐 パラゴン箱ゲット)
「アリさんのバスケットが欲しい」(まだ育ってないキャラ向け。黒アリ等の討伐)
「黒のうろこを持って来い」(ある程度育ったキャラ向け? 影竜か古代竜討伐)
「青鉱石エレメンタルの名前の入った宝箱が欲しいわ」(青鉱石エレパラゴン討伐…堀師の助力を仰がねばならない)
UOは結構討伐系のネタが多いので、騎士団連中を苛めるネタには困らないと思うぞ。


そんな訳で、是非とも皆さんそういう本を読んでみて欲しいなと。
文語体で翻訳されてて読み辛いのもあるが…最近は割と文体直した本とかも置いてあるので要チェックだ!
良い時代になったぜ!(涙)

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